新潟現地報告

神戸大学水害救援ネット じゅうたん

台風23号は兵庫県に甚大な被害をもたらしました(10/20)

新潟県で震度6強の地震が3回発生しました(10/23)


じゅうたん 7月19日活動報告

夜は、5名でデリカで車中泊でした。朝8時半から受付が始まり、我々5名と他の方々5名の計10名で泥出しを行う家に向った。

◆現場作業内容

・現場
 中之島第7(刈谷田川 堤防決壊地点から約300m)
 約2m弱浸水

・作業内容
 家や庭からの泥だし
 道具: 一輪車5台、シャベル、バケツ、土嚢袋

 堤防決壊地点の近くで、自衛隊車輛や、その他重機が道路で作業を開始していたため、大きく迂回することになり、泥だらけの道を被災した家屋の間を縫いながら現場に向った。

 現場到着後、庭や駐車場に溜まった泥を土嚢袋に詰め込み、一輪車で道まで搬送するという作業を行った。塀があり、奥まったところに家があるため、重機とかが中まで入れない場所である。作業を行っていたのは、ボランティアの他は、家族・親戚を含めて10名前後だった。天気は、曇りで暑くもなく寒くもない状態だった。
 泥は、表面上は固まっていたが、奥のほうや、駐車場のテントの中などの日陰は、まだまだ水分を保有しており、ドロドロの状態である。午前中いっぱいで約7割方、庭、駐車場の泥を運び出した。
 昼からは、台所内の泥を搬出する部隊と引き続き庭の泥の運び出す部隊に分かれて作業した。台所は、既に床板がはずされており、また台所の流し台などは全て撤去された後だった。その下の泥をシャベルで土嚢袋に入れられて、外に運び出される。約2時間かけて、ほぼ泥を運び出した。
 1階部分は後一部屋と廊下の下の泥出しが残っているが、まだ床をはいでいないため、作業は見送られた。
 その後、庭、駐車場の泥だしがほぼ完了し、その日の現地作業が終了した。

 自衛隊が出されたゴミ、泥(土嚢袋)の搬送、水が溜まったところのバキュームでの吸出しを行っていた。

 被災時は、家の主人は仕事で出かけており、寝たきりの脳梗塞のおばあちゃんの4人で家にいたとのこと。家に水が入ってきて、長靴をはいて、2階におばあちゃんを移した時点で一階部分がほぼ浸水した。堤防が決壊したのは知らなかった。
 ご主人は、町民文化センター(避難所)まで戻ってきたが、家に帰れず、次の日、水がひいたころ、消防団にとかにお願いしてなんとか救援してもらった。おばあちゃんは、老人ホームに現在、ショートスティ中。その他の家族は、台所や、ガス復旧の目処がたたず、生活できないため、母方の実家で避難生活を行っている。

 家の復旧作業は、16日からおこなっている。ボランティアは、最初4名、その後10名前後きてもらっている。仮設の水道が16日につき、なんとか作業できる状態になった。ただ、水を使うとすぐに庭が泥だらけになり、家の周りをコンクリートの壁で囲ってあるので水がひきにくく、湖状態になる。

 今後はまだまだ農地や家の中の泥を運び出しを行わねばならず、目処はたたないため、今後もボランティアをお願いするとのこと。ただ、昨日ミーティングの話題になっていた、ボランティアは25日で終了という話が既に伝わっており、その後どうなるか不安がられていた。
 当然ではあるが、この方たちは、親戚宅に避難されているため、避難者としてはカウントされていない。このような家族はもっと多いものと思われる。

◆ボランティアミーティング

 ミーティングの進行役が、ハートネット福島の吉田さんから 燕市の斉藤紀美江に交代していた。斉藤さんは、現在、燕市市会議員で、阪神大震災の時は、青陽東養護学校避難所にボランティアで入られてたそうだ。

 ミーティングの話題は、
  1. ボランティアのニーズがくるのを待っているだけでなく、今後、ニーズを聞きに回るにいくことを考えねばならない
  2. 連休後は、ボランティアが激減することが予想されるので、広く呼びかけることが必要。
  3. ボランティア呼びかけるときは、どのような装備で、ボランティアセンターにきてもらうか伝えることが重要。
  4. 他市のボランティアセンターと連携をとり、物資、人員で互いに協力する体制をつくる。
 ということであった。

 発言できる機会をいただいたので、ボランティアセンター自体の感想と避難所や被災者に対する姿勢について、私見を述べた。

 現在、ボランティアセンターの運営は、県外の方が多い状況(以下 名刺交換した方)

  1. 神戸元気村出身 草島 進一 様(鶴岡市市会議員)
  2. 川崎・災害ボランティアネットワーク会議 植山 利昭 様

 その他 挨拶した方

  1. 宮城県 南郷町社会福祉協議会 長沼 様
  2. 元 被災地NGO協働センター、六甲小学校避難所ボランティア ひかる 様(名古屋在住)

◆避難所情報

 行政側から、避難所の掃除をしてほしい という依頼が来ているが、個人ニーズを優先させるため現在断っているとの事。避難所は行政の管轄なので、余り手が出しにくい、出さない様子。プライバシーの話をだしても、行政の管轄に手を出すというだけでかなりひかれた。
 現在の食事は、役場が各婦人会に呼びかけて、おにぎり、豚汁など炊き出され毎日同じようなメニューだという。正直、避難所しかいる場所がない方が避難所にいる状態になっている。そして、避難所にいる方しか、避難者としてカウントされない。

◆仮設住宅

 各被災地で、仮設住宅の要望を行政が聞き始めている状態。このままでは、前例が多く、一般的な2Kタイプ建設されてしまうものと思われます。
 個人的には、お年寄りの被災者が多いので、地域毎にケア付仮設とかをつくることができないか、とか思います。行政が検討中のときに、売りこみにいく方法はないんでしょうか。

◆所感

 正直、色々な教訓が生かされているのは、ボランティアセンターの運営方法のみ という風に感じた。

 被災者の生活は、何も変わってなく、むしろ、ボランティアセンター自体が、行政が混乱しているということと、地元のスタッフに逆に気を使いすぎ、仕事の範囲を限定してようにも思えた。
 確かに、今は、右も左もわからないのでそれが限界なのかも知れない とも思うし、時間は待ってくれない、被災者の方向を向ききれていないのではないかとも思う。
(矢野 岳、社会人)

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